テイクオフはできたのに、その後すぐにバランスを崩してしまう。
「足はどこに置けばいい?」
「スタンス幅はどのくらい?」
「重心は前?それとも後ろ?」
サーフィンを始めたばかりの方や、久しぶりに再開した方なら、一度は迷いやすいポイントではないでしょうか。
サーフィンでは、ただボードの上に立てばよいわけではありません。
スタンス幅や前足・後ろ足の位置、膝の使い方、目線、重心などが組み合わさって、ボードの上での姿勢が決まります。
ただし、「足は必ずここ」「スタンス幅は○cm」と一律に決められるものでもありません。
ボードの長さや形状、波の状況、ライディング中の動きによって、足の位置や体重のかけ方は変わります。
この記事では、テイクオフした後の基本姿勢を中心に、スタンス幅・足の位置・重心・バランスの考え方を順番に解説します。
「立てるようにはなってきたけれど、その後が安定しない」という方は、自分の姿勢を一つずつ確認してみてください。
- サーフィンで基本となる立った後の姿勢
- スタンス幅を考えるときのポイント
- 前足と後ろ足の位置の考え方
- ボード上での重心の置き方
- バランスを崩しやすい原因
- テイクオフ後に足の位置がずれたときの考え方

【プロフィール】
40代から、
もう一度、海へ。
千葉・一宮を拠点に、週末のサーフィンを楽しみながら、ハイエースでの車中泊やキャンプなど「海のある暮らし」を発信しています。
サーフボード・サーフギア、ハイエースのDIY・車中泊用品、ポータブル電源など、自分で使って納得したものを実体験をもとに紹介しています。
防災士。 BLUETTI EB70Sを2年以上使用し、車中泊・キャンプだけでなく、停電への備えやCPAPの一晩使用なども実際に検証しています。
40〜50代からでも、サーフィンや車中泊、アウトドアを無理なく楽しめる「海のある暮らし」をお届けします。
サーフィンの基本姿勢は「低く構える」だけではない
サーフィンの基本姿勢というと、「膝を曲げて低く構える」ことをイメージするかもしれません。
もちろん、膝を伸ばし切ったまま立つのではなく、軽く曲げて身体を動かせる状態を作ることは大切です。
ただし、姿勢は膝の曲げ方だけで決まるものではありません。
テイクオフした後は、
- スタンス幅
- 前足と後ろ足の位置
- 膝の使い方
- 上半身の力み
- 目線
- 前後の重心
などが組み合わさって、ボードの上での姿勢が決まります。
大切なのは「低い姿勢を作ること」ではなく、ボードの動きに合わせて身体を動かせる姿勢を作ることです。
まずは「正しい形」を一つ覚えようとするのではなく、自分がその姿勢から前後左右へ動けるかを確認してみましょう。
基本姿勢で確認したい6つ
① スタンス幅
② 前足の位置
③ 後ろ足の位置
④ 膝の使い方
⑤ 目線と上半身
⑥ 前後の重心
サーフィンのスタンス|基本の立ち方
サーフィンのスタンスとは、ボードの上に立ったときの足の向きや身体の構え方を指します。
基本となるのは、片足を前、もう片方の足を後ろにした横向きの姿勢です。
ただし、足を置くだけで姿勢が決まるわけではありません。
膝を軽く曲げ、上半身に力を入れすぎず、進みたい方向へ目線を向けることで、ボードの動きに合わせて身体を動かしやすくなります。
ここではまず、スタンスの基本となる4つのポイントを確認していきましょう。
レギュラースタンスとグーフィースタンス
サーフィンのスタンスは、大きく「レギュラー」と「グーフィー」に分かれます。
左足を前にして立つのがレギュラースタンス、右足を前にして立つのがグーフィースタンスです。
どちらが正しいというものではなく、自分が自然に立ちやすい向きでサーフィンします。
まずは、自分がレギュラーなのかグーフィーなのかを確認しておきましょう。
なお、ここでいうスタンスの「向き」と、この後で解説するスタンスの「幅」は別の話です。
レギュラー・グーフィーが決まったら、次はボードの上でどのくらい足を開いて立つのかを考えていきます。
膝を軽く曲げて動ける状態を作る
ボードの上では、膝を伸ばし切って立つのではなく、軽く曲げて身体を動かせる状態を作ります。
ただし、「低い姿勢ほどよい」と考えて、無理に深くしゃがみ込む必要はありません。
膝を曲げること自体が目的ではなく、波やボードの動きに合わせて身体を動かせることが大切です。
膝を軽く曲げながら、前後左右へ身体を動かせる余裕を残しておくことを意識しましょう。
立った瞬間に身体が固まってしまう場合は、「もっと低く」と考えるより、まず力が入りすぎていないか確認してみてください。
上半身を固めすぎない
テイクオフした直後は、「転ばないように」と意識するほど身体に力が入りやすくなります。
下半身だけでなく、肩や腕まで固めてしまうと、ボードの動きに合わせて姿勢を調整しにくくなります。
腕はバランスを取るために使いますが、決まった形に固定する必要はありません。
大切なのは、上半身を完全に固めず、下半身の動きに合わせて自然に動かせる状態にしておくことです。
「正しい形を作らなければ」と考えすぎるより、まずは身体全体に余計な力が入っていないか確認してみましょう。
目線は足元ではなく進行方向へ向ける
テイクオフした後、自分の足がきちんとボードに乗っているか気になって、足元を見たくなることがあります。
しかし、ずっと足元を見ていると、顔だけでなく上半身も下を向きやすくなります。
立った後は足元だけを見続けるのではなく、進んでいく方向へ目線を向けることを意識します。
特にテイクオフ直後は、
「足がどこに乗ったか」
だけに意識を集中させるのではなく、
「これからどこへ進むのか」まで見ることを意識してみましょう。
足の位置については、次のセクションからスタンス幅・前足・後ろ足に分けて詳しく解説します。
サーフィンのスタンス幅はどのくらい?
サーフィンのスタンス幅について、「足はどのくらい開けばいいの?」と迷う方もいるでしょう。
ただし、スタンス幅を「○cm」と一律に決めることはできません。
身長や体格だけでなく、乗っているサーフボードの長さや形状、ライディング中の動きによっても足の位置は変わります。
そこで基準にしたいのが、広すぎず、狭すぎず、膝を使いながら身体を動かせるスタンス幅になっているかです。
ここから、スタンスが広すぎる場合・狭すぎる場合に分けて確認していきます。

スタンス幅が広すぎる場合
「安定させたい」と考えると、つい足を大きく広げたくなるかもしれません。
しかし、スタンスを広げれば広げるほどよいわけではありません。
足幅が広すぎると、膝や股関節を使って身体を動かせる範囲が限られ、前後への体重移動もしにくくなることがあります。
また、テイクオフした瞬間に足が大きく開いてしまう場合は、立てたことだけで終わらせず、その後に身体を動かせる姿勢になっているかまで確認してみましょう。
大切なのは「転ばないために踏ん張る」ことではなく、ボードの動きに合わせて次の動作へ移れることです。
スタンス幅が狭すぎる場合
反対に、前足と後ろ足が近すぎるスタンスも注意したいポイントです。
スタンス幅が狭すぎると、波やボードの動きに対して姿勢を保ちにくく感じることがあります。
ただし、「狭いから○cm広げればよい」と考えるのではなく、膝を軽く曲げた状態で前後左右へ身体を動かせるかを確認してみましょう。
足幅だけを見るのではなく、
- 膝を使えるか
- 身体に力が入りすぎていないか
- 前後へ体重を移しやすいか
までセットで確認することが大切です。
自分が動きやすいスタンス幅を見つける
では、自分に合ったスタンス幅はどのように考えればよいのでしょうか。
一つの基準になるのが、「その姿勢から身体を動かせるか」です。
膝を軽く曲げた状態で立ち、
- 前後へ体重を移せる
- 左右へ身体を動かせる
- 上半身を固めずにいられる
といった状態を確認してみましょう。
陸上でサーフィンの姿勢を作って確認する方法もあります。
ただし、陸上で作った姿勢と、実際に波の上で必要になる足の位置が完全に同じになるわけではありません。
サーフボードの長さや形状によっても立つ位置は変わるため、「この幅が正解」と固定するより、自分がボードの上で動きやすいスタンスを探していくと考えた方が分かりやすいでしょう。
スタンス幅のチェックポイント
- 広げすぎて踏ん張る姿勢になっていないか
- 狭すぎて身体を動かしにくくなっていないか
- 膝を軽く曲げられるか
- 前後左右へ身体を動かせるか
- 上半身に力が入りすぎていないか
サーフィンの足の位置|前足と後ろ足はどこに置く?
テイクオフはできても、
「前足が思った位置に出ない」
「後ろ足が前すぎる気がする」
「そもそもボードのどこに足を置けばいいの?」
と迷うことがあります。
サーフィンの足の位置を考えるときは、前後の位置だけでなく、ボードの左右どこに足が乗っているかも確認することが大切です。
ストリンガーのあるサーフボードなら、ボード中央をノーズからテール方向へ通るストリンガーが、左右の位置を確認する分かりやすい目安になります。
ただし、前足と後ろ足を「必ずこの位置へ置けば正解」と決めることはできません。
ショートボード、ミッドレングス、ロングボードでは長さや形状が異なり、ライディング中にも足の位置は変わります。
まずは前足と後ろ足が左右へ大きくずれていないかを確認し、そのうえでボードやライディングに合わせて前後の位置を考えていきましょう。
前足はどこに置く?
前足の位置を確認するときは、まずボードの左右どちらかへ大きくずれていないかを見てみましょう。
ストリンガーのあるボードなら、ストリンガー付近が左右の位置を確認する一つの目安になります。
前足がつま先側やかかと側へ大きくずれると、意図していない側へ体重がかかりやすくなります。
まず確認したいのは、
- 前足が左右へ大きくずれていないか
- 膝を軽く曲げられる位置に立てているか
- 前後へ身体を動かせる余裕があるか
という点です。
一方、ボードの前後方向については、「前足は必ずここ」と一律には決められません。
ボードの長さや形状によって立つ位置が異なるだけでなく、ライディング中に足を動かすこともあるからです。
最初から細かな位置を決めつけるより、テイクオフ後に自分の前足がどこへ出ているのかを確認するところから始めてみましょう。
後ろ足はどこに置く?
後ろ足も、まずはボードの左右どちらかへ大きくずれていないかを確認します。
ストリンガーのあるボードなら、前足と同じようにストリンガー付近を左右位置の目安にできます。
一方、前後方向の位置は、ボードをどのように動かしたいかによって変わります。
特にターンでは、後ろ足をテール側へ移動させてボードをコントロールする場面があります。
そのため、
「後ろ足は常にテールの一番後ろ」
と覚えてしまうのは適切ではありません。
テイクオフ直後にまず確認したいのは、
- 後ろ足が左右へ大きくずれていないか
- 前足との間隔が広がりすぎていないか
- 膝を使って身体を動かせる位置にあるか
という点です。
ターンなどでボードを動かす段階になれば、そこから後ろ足の前後位置も調整していきます。
ストリンガーは足の左右位置を確認する目安になる
ストリンガーとは、一般的にサーフボードの中央をノーズからテール方向へ通っている補強材です。
ストリンガーが見えるサーフボードなら、前足と後ろ足が左右どこに乗っているのかを確認するときの目安になります。
たとえばテイクオフ後、自分では真ん中に立ったつもりでも、前足や後ろ足がつま先側・かかと側へ大きくずれていることがあります。
そんなときは、ストリンガーに対して足がどの位置にあるのかを確認してみると分かりやすくなります。
ストリンガーは「足を固定する場所」ではなく、ボードに対して自分の足が左右どこにあるのかを確認する目安として考えましょう。
なお、サーフボードにはストリンガーレスの構造もあります。
その場合はストリンガーそのものではなく、ボードの左右方向の中央を基準に足の位置を確認します。

足の位置はサーフボードによって変わる
前足と後ろ足の位置を考えるときに忘れたくないのが、サーフボードによる違いです。
ショートボード、ミッドレングス、ロングボードでは、ボードの長さや形状が異なります。
そのため、すべてのサーフボードに対して「前足はここ、後ろ足はここ」と同じ位置を当てはめることはできません。
また、ライディング中に足を前後へ動かすこともあります。
特に長さのあるボードでは、最初に立った場所へ足を固定したまま乗り続けるとは限りません。
大切なのは、一つの足の位置を暗記することではなく、
- テイクオフ後にどこへ立っているか
- 前足と後ろ足が左右へ大きくずれていないか
- その位置から身体を動かせるか
を確認することです。
まずは自分が普段乗っているサーフボードで、テイクオフ後の足の位置を意識してみましょう。
足の位置で確認したいこと
- 前足が左右へ大きくずれていないか
- 後ろ足が左右へ大きくずれていないか
- ストリンガーのあるボードなら左右位置の目安にする
- スタンスが広がりすぎていないか
- 膝を使って身体を動かせるか
- 前後の位置を「ここが正解」と固定しすぎない
サーフィンでは重心をどこに置く?
サーフィンの姿勢を考えるとき、足の位置とあわせて意識したいのが重心です。
「重心は前と後ろ、どちらに置けばいいの?」と迷うかもしれませんが、ライディング中の重心は一か所に固定するものではありません。
波の上では、ボードの動きや進みたい方向に合わせて身体を動かし、前後左右への体重のかけ方を調整します。
そのため、基本姿勢では「前に乗る」「後ろに乗る」のどちらか一方を覚えるのではなく、前後どちらにも身体を動かせる姿勢を作っておくことを意識しましょう。
まずは、前へ乗りすぎている場合と後ろへ乗りすぎている場合の違いから確認していきます。
前へ乗りすぎている場合
テイクオフした後、「前へ進みたい」と考えるあまり、身体全体を前へ倒してしまうことがあります。
ここで注意したいのは、身体を前へ倒すことと、前足側へ体重を移すことは同じではないという点です。
上半身だけが前へ倒れると、膝を使って姿勢を調整しにくくなります。
前方向へ体重を移したいときも、腰から上だけを前へ倒すのではなく、膝や足首も使いながら身体全体で調整することを意識します。
「前へ乗る=前のめりになる」と考えず、ボードの動きを感じながら体重のかけ方を調整していきましょう。
後ろへ乗りすぎている場合
反対に、「転びたくない」という意識から身体が後ろへ残ってしまうこともあります。
後ろ側へ体重をかけること自体が間違いなのではありません。
ターンなど、後ろ足側へ体重をかけてボードを動かす場面もあります。
注意したいのは、テイクオフした後から身体が後ろへ残ったままになり、前後へ動けなくなっている状態です。
自分では膝を曲げているつもりでも、
・上半身が後ろへ残っていないか
・前足側へ体重を移せるか
・その場で踏ん張る姿勢になっていないか
を確認してみましょう。
後ろへ体重をかけることと、身体が後ろへ残ったままになることは分けて考えることが大切です。
重心は固定せず前後へ動かす
サーフィンでは、波の上で同じ姿勢を保ち続けるわけではありません。
ボードを走らせる場面、スピードを調整する場面、方向を変える場面などによって、身体の使い方は変わります。
そのため、「重心は前足に○%、後ろ足に○%」と固定して覚えるより、前後へ体重を移せる状態を作っておく方が実践的です。
ここで重要になるのが、これまで説明してきたスタンス幅と足の位置です。
足幅が広がりすぎていたり、前足や後ろ足が大きくずれていたりすると、前後へ身体を動かしにくくなることがあります。
基本姿勢、スタンス幅、足の位置、重心は別々のものではなく、すべてつながっています。
まずは「どこへ重心を置くのが正解か」と考えるより、前後へ身体を動かせる姿勢になっているかを確認してみましょう。

目線と上半身だけで重心を動かそうとしない
進みたい方向へ目線を向けることは大切ですが、上半身だけを大きく動かしてバランスを取ろうとすると、姿勢が崩れやすくなることがあります。
重心を調整するときは、上半身だけではなく、膝や足首を含めて身体全体を使います。
テイクオフ後にバランスを崩しやすい場合は、
「上半身だけで何とかしようとしていないか」
という点も確認してみましょう。
足元を固定して上半身だけを動かすのではなく、下半身も使いながらボードの動きに合わせて姿勢を調整していきます。
重心で意識したいポイント
- 重心を一か所に固定しない
- 前のめりと前足側への体重移動を混同しない
- 身体が後ろへ残ったままになっていないか確認する
- 前後へ身体を動かせる姿勢を作る
- 上半身だけでなく下半身も使って調整する
サーフィンでバランスを崩しやすい原因
テイクオフには成功しているのに、その直後にバランスを崩してしまう場合は、「もっと低く構えよう」と考えるだけでは原因が分からないことがあります。
ここまで解説してきたように、サーフィンの姿勢はスタンス幅・足の位置・膝の使い方・目線・重心などが関係しています。
そのため、安定しないときは一度にすべてを直そうとするのではなく、自分がどこで崩れているのかを一つずつ確認してみましょう。
特に確認したいのは、次の4つです。
- スタンス幅が合っていない
- 前足や後ろ足の位置がずれている
- 身体に力が入りすぎている
- 足元ばかり見ている
「バランスが悪い」で終わらせず、どこで姿勢が崩れているのかを分けて考えることが大切です。
スタンス幅が合っていない
まず確認したいのが、前足と後ろ足の間隔です。
スタンスが広すぎると、安定させようとして踏ん張る姿勢になり、そこから身体を動かしにくくなることがあります。
反対に狭すぎる場合も、ボードの動きに合わせて姿勢を保ちにくく感じることがあります。
テイクオフした直後にバランスを崩す場合は、
- 足が大きく開きすぎていないか
- 前足と後ろ足が近すぎないか
- 膝を使って前後左右へ動けるか
を確認してみましょう。
スタンス幅は「広ければ安定する」と考えるのではなく、そこから身体を動かせるかまで確認することがポイントです。
前足・後ろ足の位置がずれている
次に確認したいのが、テイクオフしたときの前足と後ろ足の位置です。
ストリンガーのあるボードなら、ストリンガーを目安にして足が左右どちらかへ大きくずれていないか確認してみましょう。
前足や後ろ足がつま先側・かかと側へ大きくずれていると、自分では真ん中に立っているつもりでも、意図していない側へ体重がかかりやすくなります。
毎回同じ方向へバランスを崩す場合は、
「立ち方が悪い」
とまとめて考えるのではなく、
「前足はどこに出ている?」
「後ろ足はどこに着いている?」
と分けて確認してみると原因を見つけやすくなります。
足の前後位置だけでなく、ボードに対して左右どこへ着地しているのかも確認してみましょう。
身体に力が入りすぎている
テイクオフした直後は、「転ばないように」と意識するほど身体に力が入りやすくなります。
膝を曲げていても、肩・腕・上半身まで固まってしまうと、動いているボードに合わせて姿勢を調整しにくくなります。
サーフィンのバランスは、同じ姿勢を固めて維持することではありません。
波やボードの動きに合わせて、膝や足首、上半身を使いながら細かく姿勢を調整していきます。
「正しい姿勢を固定する」のではなく、「動ける姿勢を作る」と考えてみましょう。
テイクオフした瞬間に身体が固まってしまう場合は、足の位置だけでなく、肩や腕に余計な力が入っていないかも確認してみてください。
足元ばかり見ている
前足や後ろ足の位置が気になると、テイクオフした直後に足元を確認したくなることがあります。
しかし、足元ばかり見ていると顔が下を向き、上半身の姿勢にも影響します。
テイクオフ後は、足元を見続けるのではなく、これから進む方向へ目線を向けることを意識しましょう。
足の位置を確認したい場合は、海の中で毎回下を見るのではなく、陸上練習や動画・写真などを利用して自分の着地位置を確認する方法もあります。
波に乗っているときは、
「足がどこにあるか」だけでなく、「どこへ進むのか」を見ることも意識しましょう。
□ スタンスが広すぎたり狭すぎたりしていないか
□ 前足が左右へ大きくずれていないか
□ 後ろ足が左右へ大きくずれていないか
□ 膝を伸ばして立っていないか
□ 肩や腕に力が入りすぎていないか
□ 足元ばかり見ていないか
□ 前後へ身体を動かせる姿勢になっているか
テイクオフ後に足の位置がずれたときはどうする?
テイクオフするたびに、前足と後ろ足が毎回同じ位置へ着地するとは限りません。
「立てたけれど、後ろ足が少し前にある」
「前足が思った位置からずれた」
ということもあります。
足の位置が少しずれたからといって、すぐに「失敗した」と考える必要はありません。
サーフィンでは、テイクオフ後も波やボードの動きに合わせて足の位置を調整することがあります。
ただし、立った直後に大きく足を動かそうとすると、かえってバランスを崩すこともあります。
まずはその位置でバランスを取れるかを確認し、必要であれば小さく足の位置を調整していきましょう。
大切なのは、「一度立ったら足を動かしてはいけない」と考えないことです。
立った直後に足元ばかり見ない
足の位置が気になると、テイクオフした直後に下を向いて確認したくなります。
しかし、足元へ目線を落としたままでは、これから進む方向を見にくくなります。
まずは目線を進行方向へ向け、波の上で姿勢を保つことを優先しましょう。
「前足が少しずれた」と感じても、すぐに足元をのぞき込んで直そうとするのではなく、ボードがどのように動いているかを感じながら調整します。
足の位置そのものは、陸上練習や撮影した動画などで後から確認することもできます。
海の中では、足元を見ることよりも、進行方向を見ながら動ける姿勢を保つことを意識しましょう。
大きく踏み替えるより小さく調整する
足の位置を直すときに注意したいのが、一度に大きく動かそうとしないことです。
動いているサーフボードの上で片足を大きく持ち上げれば、その瞬間はもう片方の足へ体重が集中します。
特にまだライディングが安定していない段階では、大きな一歩で直そうとするより、小さく位置を調整する方が取り組みやすいでしょう。
たとえば後ろ足をもう少しテール側へ動かしたい場合も、いきなり大きく踏み替えるのではなく、ボードの動きを感じながら少しずつ調整します。
足の位置を直すことより、バランスを保ったまま調整できることを優先しましょう。
後ろ足はライディング中にも位置を変える
特に後ろ足は、ライディング中に位置を調整することがあります。
波に乗って進んでいるときと、ターンでボードを動かしたいときでは、後ろ足に求められる位置が同じとは限りません。
ターンでは後ろ足をテール側へ移動させ、ボードをコントロールする場面があります。
つまり、テイクオフしたときの後ろ足の位置を、そのまま最後まで固定する必要はありません。
これは「テイクオフで足の位置を気にしなくてもよい」という意味ではなく、
- まず動ける姿勢で立つ
- 進行方向を見る
- 必要になったら足の位置を調整する
という順番で考えると分かりやすくなります。
最初から完璧な足の位置だけを求めるのではなく、立った後にも足を使ってボードをコントロールしていくことを覚えていきましょう。
毎回大きくずれるならテイクオフも確認する
多少のずれであれば立った後に調整できますが、毎回大きく足の位置がずれる場合は、立った後だけに原因があるとは限りません。
テイクオフの動作そのものによって、前足や後ろ足が思った位置へ出ていない可能性もあります。
たとえば、
- 前足が毎回思った位置へ出ない
- スタンスが毎回大きく広がる
- 立った直後から身体が後ろへ残る
- 足を直す前にバランスを崩してしまう
という場合は、姿勢だけでなくテイクオフまで戻って確認してみましょう。
「立った後の姿勢」と「立つまでの動作」を分けて確認すると、どこで崩れているのか整理しやすくなります。
40〜50代の再開サーファーが姿勢で意識したいこと
久しぶりにサーフィンを再開すると、「昔はもっと自然に立てたのに」と感じることがあるかもしれません。
僕自身も長いブランクを経てサーフィンを再開し、以前のようには身体が動かないと感じる場面があります。
そんなときに意識したいのは、昔の感覚だけを頼りに無理な姿勢を作ることではありません。
ここまで解説してきた、
- スタンス幅
- 前足と後ろ足の位置
- 膝の使い方
- 目線
- 重心
を一つずつ確認していきましょう。
「もっと低く構えなければ」と無理に姿勢を作るより、膝を使いながら前後左右へ動ける姿勢になっているかを確認することが大切です。
一度にすべてを直そうとせず、海へ入るたびに一つずつ確認していくと、自分がどこでバランスを崩しているのかも整理しやすくなります。
低く構えることを目的にしない
サーフィンの基本姿勢として「膝を曲げる」ことは大切ですが、深くしゃがみ込むこと自体が目的ではありません。
無理に低い姿勢を作って、その状態で身体が固まってしまえば、波やボードの動きに合わせて姿勢を変えにくくなります。
確認したいのは、
- 膝を軽く曲げられる
- 前後へ体重を移せる
- 左右へ身体を動かせる
- 上半身に余計な力が入りすぎていない
という状態です。
基本姿勢は「形を固定する」のではなく、「次の動作へ移れる状態を作る」と考えてみましょう。
一度に全部直そうとしない
姿勢を見直そうとすると、
「膝を曲げる」
「足の位置を確認する」
「目線を上げる」
「重心を動かす」
と、考えることが一気に増えてしまいます。
しかし、実際に波へ乗っている短い時間の中で、すべてを同時に意識するのは簡単ではありません。
そこで、1回のサーフィンで確認するポイントを絞ってみるのも一つの方法です。
たとえば、
「今日はテイクオフ後に足元を見ない」
「今日は前足の着地位置を確認する」
「今日は立った直後に身体を固めない」
というように、一つのテーマを決めます。
できた・できなかっただけで判断するのではなく、自分がどんな姿勢になっていたのかを確認する材料にしていきましょう。
身体を動かしにくいなら陸上での準備も見直す
足の位置や重心を意識しても、そもそも身体を動かしにくいと感じる場合は、海の中の技術だけで解決しようとせず、陸上での身体の準備にも目を向けてみましょう。
サーフィンでは、膝や股関節を使いながら姿勢を変えたり、上半身と下半身を連動させたりする場面があります。
海へ入る前に肩や股関節まわりを動かしておくことや、普段から体幹・下半身を含めたトレーニングを取り入れることも、身体づくりを考える方法の一つです。
ただし、ストレッチや筋トレをすれば、それだけでサーフィンの姿勢が良くなるという意味ではありません。
姿勢や足の位置などの技術練習と、身体の準備は分けて考えましょう。
サーフィンの姿勢についてよくある質問
サーフィンの姿勢やスタンス、足の位置について、初心者や久しぶりに再開した方が迷いやすいポイントをまとめます。
まとめ|スタンス・足の位置・重心を一つずつ確認しよう
サーフィンの基本姿勢は、「低く構える」「足を広げる」といった一つの形だけで決まるものではありません。
テイクオフした後は、
- スタンス幅
- 前足と後ろ足の位置
- 膝の使い方
- 目線
- 上半身の力み
- 前後の重心
を一つずつ確認してみましょう。
ストリンガーのあるボードなら、前足と後ろ足が左右へ大きくずれていないか確認する目安にもできます。
ただし、サーフボードの長さや形状、ライディング中の動きによって足の前後位置は変わります。
「ここに立てば必ず正解」と考えるのではなく、ボードの動きに合わせて次の動作へ移れる姿勢になっているかを意識することが大切です。
テイクオフできるようになってきたのに、その後すぐバランスを崩してしまう方は、まず一度に全部を直そうとせず、
「今日は前足の位置」
「今日は目線」
「今日はスタンス幅」
というように、一つずつ自分の姿勢を確認してみてください。
立った後の姿勢が気になっていた方は、次に海へ入ったとき、自分の足がどこへ着地しているのかから確認してみましょう。


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