台風が近づくと、「停電したら何をすればよいのか」「冷蔵庫やスマートフォンはどうすればよいのか」と不安になりませんか?
僕は千葉県の海に近い地域で家族5人と暮らしており、これまでの感覚では、台風の影響による短時間の停電を年1回程度経験しています。
これまでで最も長かった停電は約2時間半です。
長期停電ではありませんでしたが、復旧時間が分からないなかで、照明や冷蔵庫、スマートフォンの充電をどうするか考える必要がありました。
夏の停電では、普段から保管しているポータブル電源「BLUETTI EB70S」へ家庭用扇風機を接続して使用したこともあります。
台風による停電対策は、電気が止まってから考えるのではなく、台風が近づく前に準備を済ませておくことが大切です。
我が家では、スマートフォンやポータブル電源を充電し、飲料水・浴槽の水・保冷剤なども準備しています。
- 台風前に家庭で準備しておきたいもの
- 停電したときに最初に確認すること
- 冷蔵庫・スマートフォン・照明への対処
- 夏の停電で行う暑さ対策
- ポータブル電源で優先して使う家電
- 停電が長引いた場合の判断
この記事では、防災士として確認した公的機関や電力会社の情報と、我が家で実際に行っている備えを分けて紹介します。
僕が経験した約2時間半の停電だけで、長期停電にも十分対応できるとは考えていません。
家庭ごとに必要な物や優先する家電は異なるため、自分や家族の生活に置き換えながら確認してください。
窓・庭・排水口・断水などを含めた家全体の備えについては、次の記事で紹介しています。

【プロフィール】
40代から、
もう一度、海へ。
千葉・一宮を拠点に、週末のサーフィンを楽しみながら、ハイエースでの車中泊やキャンプなど「海のある暮らし」を発信しています。
サーフボード・サーフギア、ハイエースのDIY・車中泊用品、ポータブル電源など、自分で使って納得したものを実体験をもとに紹介しています。
防災士。 BLUETTI EB70Sを2年以上使用し、車中泊・キャンプだけでなく、停電への備えやCPAPの一晩使用なども実際に検証しています。
40〜50代からでも、サーフィンや車中泊、アウトドアを無理なく楽しめる「海のある暮らし」をお届けします。
台風による停電を経験した我が家の状況
僕が暮らしているのは、千葉県の海に近い地域です。
木造2階建ての戸建てで、家族5人で生活しています。
台風が接近しても必ず停電するわけではありませんが、これまでの感覚では年1回程度、短時間の停電を経験しています。
- 千葉県の海に近い地域に居住
- 木造2階建ての戸建て
- 家族5人で生活
- 台風時の停電は年1回程度
- これまでで最も長い停電は約2時間半
- 夏の停電でポータブル電源と扇風機を使用
これまでで最も長い停電は約2時間半
我が家で経験した最も長い停電は、約2時間半です。
数日間に及ぶ長期停電ではありませんが、停電した時点では何時に復旧するのか分かりません。
照明、冷蔵庫、スマートフォン、扇風機など、普段は当たり前に使っている物が一度に使えなくなります。
家族5人で生活しているため、限られた電気を何へ優先して使うのかも考えなければなりません。
特に夏は、エアコンや扇風機が止まると室温が上がりやすく、停電時間が短くても暑さへの備えが必要だと感じました。
夏の停電ではポータブル電源で扇風機を動かした
我が家では、車中泊やキャンプで使っている「BLUETTI EB70S」を停電への備えとして自宅に保管しています。
夏に停電したときは、EB70Sへ家庭用扇風機を接続して使用しました。
エアコンの代わりにはなりませんが、停電中に扇風機を動かせるだけでも、何も電気が使えない状態とは違います。
一方で、ポータブル電源に蓄えられている電気には限りがあります。
照明、スマートフォン、扇風機などを無計画に使えば、停電が長引いたときに必要な電気が残らない可能性があります。
ポータブル電源を持っているだけで安心せず、台風が近づく前に充電し、停電時に優先する家電を決めておくことが大切です。
なお、僕が実際に経験したのは最長約2時間半の停電です。
数日間に及ぶ長期停電を経験したわけではないため、体験していないことまで実体験として紹介することはできません。
この記事では、我が家で行っている準備に加えて、公的機関や電力会社の情報も確認しながら、長引く停電にも備えられる対策を紹介します。
次は、台風が近づく前に家庭で行っておきたい7つの停電対策を順番に紹介します。
台風前に家庭で行う停電対策7項目
台風による停電は、風雨が強くなってから準備しようとしても間に合わないことがあります。
台風の進路や接近時刻を確認し、外出が危険になる前に必要な準備を済ませておくことが大切です。
我が家では、スマートフォンやポータブル電源の充電、飲料水や生活用水の確保、保冷剤の準備などを行っています。

停電すると、自宅のWi-Fiルーターや固定電話が使えなくなる場合があります。
スマートフォンは、停電情報や気象情報の確認、家族との連絡に欠かせません。台風が接近する前に、家族が使用する端末とモバイルバッテリーを充電しておきます。
充電用のケーブルもすぐに取り出せる場所へまとめておくと、停電後に暗い室内を探さずに済みます。
停電が長引きそうなときは、画面の明るさを下げる、低電力モードを使う、不要な通知やバックグラウンド更新を抑えるなどして、バッテリーの消費を減らします。
停電してから照明器具を探すのは危険です。
LEDランタンや懐中電灯は、寝室やリビングなど、暗くても手を伸ばせる場所へ置いておきます。乾電池式の場合は、点灯するかを事前に確認し、予備の電池も用意します。
スマートフォンにもライト機能はありますが、連絡や情報収集に使う電力を残すため、照明はできるだけ別に確保しておくと安心です。
我が家では、BLUETTIのポータブル電源「EB70S」を普段は80〜90%程度の残量で保管し、台風の接近前には100%まで充電しています。
充電するときは本体だけでなく、AC充電アダプターやケーブル、停電時に使用する家電の接続方法も確認します。
ポータブル電源には定格出力があり、すべての家電を動かせるわけではありません。使用予定の家電の消費電力が、ポータブル電源の定格出力を超えていないか事前に確認することが大切です。
また、バッテリー容量によって家電を使用できる時間も変わります。扇風機やスマートフォン、CPAPなど、停電時に優先して使う機器をあらかじめ決めておくと、限られた電力を使いやすくなります。
保管時の充電残量や充電方法は製品によって異なるため、使用しているポータブル電源の取扱説明書も確認してください。
ポータブル電源の容量選びで迷っている方は、ポータブル電源の容量目安と使える時間も参考にしてください。
停電すると、冷蔵庫や冷凍庫の庫内温度が徐々に上がります。
台風の接近前に保冷剤や凍結対応のペットボトル飲料を凍らせておくと、停電時に食品や飲み物を冷やすために使えます。
停電後は冷気を逃がさないように、冷蔵庫や冷凍庫の扉を必要以上に開けないことも大切です。
食品を安全に保存できる時間は、冷蔵庫の性能や室温、食品の量、扉を開けた回数などによって変わります。見た目やにおいだけで判断せず、保存状態に不安がある食品は無理に食べないようにします。
冷蔵庫や冷凍庫の扱いについては、東京電力パワーグリッドの停電時の注意点も確認してください。
停電したからといって必ず断水するわけではありません。
ただし、集合住宅の給水ポンプや地域の水道設備が電気で動いている場合は、停電によって水が使えなくなる可能性があります。
我が家では、台風の接近前に飲料水を確認し、必要に応じて浴槽にも水をためています。浴槽の水は、トイレを流す水や掃除などに使用する生活用水であり、飲料水とは分けて考えます。
内閣府では、飲料水を1人1日3リットルを目安に、最低3日分、できれば1週間分備えるよう案内しています。
水や食料の備蓄については、内閣府の「自然災害への備えは万全ですか?」も参考にしてください。
家族5人の場合、飲料水だけでも1日15リットル、3日分では45リットルがひとつの目安です。一度にそろえるのが難しい場合は、普段から飲む水を少し多めに購入し、使った分を補充する方法もあります。
食料は、停電時でもそのまま食べられる缶詰、レトルト食品、栄養補助食品などを用意しておくと安心です。
夏の停電では、エアコンが止まることで室温が上昇し、熱中症の危険が高まります。
我が家では、夏に停電した際、ポータブル電源へ家庭用扇風機を接続して使用しました。
停電に備えて、ポータブル電源で動かせる扇風機のほか、充電式扇風機、保冷剤、冷却タオル、飲料水などを用意しておくと役立ちます。
ただし、扇風機だけで熱中症を確実に防げるわけではありません。室内で安全に過ごせないほど暑くなる可能性がある場合は、停電していない親族宅や冷房を利用できる安全な施設へ、風雨が強くなる前に移動することも検討します。
停電が発生してから連絡方法や避難先を決めると、家族間で判断が分かれることがあります。
台風が来る前に、停電情報を確認するサイト、家族との連絡方法、スマートフォンを充電する順番、ポータブル電源で優先して使う機器などを話し合っておきます。
乳幼児、高齢者、持病のある方、電気を使用する医療機器が必要な方がいる家庭では、停電が長引いた場合の移動先や相談先も確認が必要です。
千葉県を含む東京電力の供給地域では、東京電力パワーグリッドの停電情報から、停電している地域や復旧状況を確認できます。ページをブックマークしておくと、停電時に検索する手間を減らせます。
停電が発生したときに最初に確認すること
停電が発生した直後は、暗い室内を慌てて移動したり、ブレーカーを何度も操作したりしないことが大切です。
まず家族の安全を確認し、自宅だけの停電なのか、周辺一帯で停電しているのかを確認します。
停電したら、最初にLEDランタンや懐中電灯を点灯し、家族にけががないか確認します。
暗い室内を歩くと、床に置かれた荷物や家具につまずく可能性があります。特に階段では転倒しないよう、照明を確保してから移動してください。
子どもが別の部屋にいる場合は、大きな声で停電したことを伝え、明かりを持たずに移動しないように声をかけます。
停電時の照明として、ろうそくなどの火は使用しない方が安全です。暗い室内で倒したり、地震や強風によって物が接触したりすると、火災につながるおそれがあります。
安全を確保できたら、自宅だけが停電しているのか、近隣の住宅や街灯も消えているのかを室内から確認します。
周辺一帯が暗い場合は、電力会社の設備に原因がある可能性があります。台風の最中に屋外へ出て確認する必要はありません。
周囲に明かりがあり、自宅だけが停電している場合は、ブレーカーが落ちている可能性があります。家の一部だけ電気が使えない場合も、該当する回路のブレーカーを確認します。
ブレーカーを確認するときは、手や足元がぬれていないことを確かめてください。
分電盤の周囲に雨漏りや浸水がある場合は、ブレーカーや電気設備に触れず、安全な場所へ移動して電力会社や電気工事店へ相談します。焦げたにおいや煙が出ている場合は、家族と安全な場所へ避難し、119番へ通報してください。
漏電ブレーカーを入れ直しても再び落ちる場合は、漏電や電気機器の故障が考えられます。何度も操作せず、使用を中止してください。
ブレーカーの確認方法は、東京電力パワーグリッドの「急に電気が消えたとき」でも確認できます。
停電が復旧すると、電源が入ったままの家電が突然動き出す場合があります。
電気ストーブ、アイロン、ドライヤー、トースターなど、発熱する家電はスイッチを切り、安全に操作できる場合は電源プラグを抜いておきます。
台風や雨漏りによってぬれた家電には触れず、乾いたように見えてもすぐに使用しないでください。異臭、異音、変形などがある家電は、停電復旧後も使用を中止します。
一方、冷蔵庫や冷凍庫は庫内の冷気を逃がさないように、扉を必要以上に開けないことが大切です。
停電中に外出や避難をする場合は、時間的な余裕と安全が確保できる範囲で分電盤のブレーカーを切ります。停電復旧時に損傷した家電へ通電すると、火災につながるおそれがあります。
自宅だけの停電ではないことを確認したら、電力会社の公式サイトで停電している地域や復旧状況を確認します。
千葉県を含む東京電力の供給地域では、東京電力パワーグリッドの停電情報を利用できます。
ただし、復旧見込みが表示されていても、設備の被害状況や天候によって時間が変わる可能性があります。スマートフォンの電池を節約しながら、必要な間隔で情報を確認してください。
停電が長引きそうな場合は、家族の体調、室温、スマートフォンの残量、ポータブル電源の残量を確認し、どの機器から優先して使うかを決めます。
切れた電線や倒れた電柱を見つけても、絶対に近づいたり触れたりしないでください。
電線が地面や樹木、看板、車などに接触している場合は、接触している物にも近づかず、安全な場所から電力会社や消防へ連絡します。停電中でも、復旧作業によって突然電気が流れる可能性があります。
停電直後は、電気を早く復旧させることよりも、家族の安全を確保して火災や感電を防ぐことが優先です。
次は、停電中に避けたい行動と、安全に過ごすための注意点を紹介します。
停電中にやってはいけないこと5つ
停電が長引くと、照明や電源を確保するために、普段とは異なる器具を使うことがあります。
しかし、携帯発電機や火気の使い方を誤ると、一酸化炭素中毒、火災、感電などの事故につながります。
- 携帯発電機を屋内や車内で使用する
- 閉め切った場所で車のエンジンをかける
- ぬれた家電や電源コードに触れる
- ろうそくやカセットコンロを照明・暖房代わりに使う
- 台風の最中に屋外の設備を確認しに行く
携帯発電機を屋内や車内で使用しない
ガソリンやカセットボンベなどを燃料とする携帯発電機は、運転中に一酸化炭素を含む排気ガスを出します。
一酸化炭素は無色・無臭で、発生していても気づきにくい有害なガスです。携帯発電機は、住宅内、車内、物置、車庫、テントなどの閉め切った場所では絶対に使用しないでください。
屋外で使用する場合も、窓や換気口の近くを避け、排気ガスが建物内へ入らない場所に設置する必要があります。使用する製品の取扱説明書に記載された離隔距離や注意事項を守ってください。
我が家が停電時に使用したBLUETTI EB70Sは、バッテリーに蓄えた電気を供給するポータブル電源です。燃料を燃やす携帯発電機とは仕組みが異なり、通常の使用で排気ガスは発生しません。
ただし、ポータブル電源も雨や水がかかる場所、高温になる場所では使用せず、吸排気口をふさがないようにします。
携帯発電機やポータブル電源の事故については、経済産業省の「停電時の発電機によるCO中毒や、復旧後の通電火災に注意!」も確認してください。
閉め切った場所で車のエンジンをかけない
停電時に車のUSB端子やアクセサリーソケットからスマートフォンを充電する方法もあります。
ただし、車庫などの閉め切った場所でエンジンをかけると、排気ガスがたまり、一酸化炭素中毒を起こす危険があります。
屋外でも、建物の窓や換気口の近くでは排気ガスが室内へ入る可能性があります。冠水のおそれがある場所や、強風で飛来物がある状況では、車へ移動すること自体も危険です。
車を電源として使用するときは、周囲の安全と排気ガスの流れる方向を確認してください。
ぬれた家電や電源コードに触れない
雨漏りや浸水によってぬれた家電、電源コード、コンセントには触れないでください。
外側が乾いているように見えても、内部に水分が残っている場合があります。そのまま通電すると、感電、漏電、火災につながるおそれがあります。
水につかった家電やポータブル電源は、自己判断で電源を入れず、メーカーや電気工事店へ相談します。
また、ぬれた手でブレーカーや電源プラグを操作してはいけません。床や分電盤の周囲がぬれている場合も、近づかずに安全な場所へ移動してください。
ろうそくやカセットコンロを照明・暖房代わりに使わない
ろうそくは、停電時の照明として使用すると、転倒や周囲への燃え移りによって火災につながるおそれがあります。
照明には、LEDランタンや懐中電灯を使用してください。
カセットコンロは、停電時にお湯を沸かしたり食品を温めたりするときに役立ちますが、照明や暖房の代わりには使用できません。
調理に使用するときも、製品の取扱説明書に従い、周囲に燃えやすい物を置かず、必要な換気を行います。カセットボンベを火の近くや高温になる場所へ置かないことも大切です。
台風の最中に屋外の設備を確認しに行かない
停電の原因が気になっても、風雨が強い時間帯に屋外へ出て、電柱、引込線、アンテナ、室外機などを確認してはいけません。
強風による転倒や飛来物のほか、切れた電線による感電、道路の冠水などの危険があります。
外から異音が聞こえた場合も、窓を開けたり屋外へ出たりせず、建物内の安全な場所から状況を確認します。
切れた電線や倒れた電柱を見つけた場合は近づかず、安全な場所から電力会社や消防へ連絡してください。
台風前に確認しておきたい窓・網戸・シャッターの備えについては、台風の窓対策とシャッターがない2階での注意点で詳しく紹介しています。
停電中は、不便を解消することよりも、火災、感電、一酸化炭素中毒を防ぐことを優先します。
次は、停電中の冷蔵庫、スマートフォン、夏の暑さへの対処方法を具体的に紹介します。
停電中の冷蔵庫・スマートフォン・暑さへの対処方法
停電中は、冷蔵庫の食品、スマートフォンの電池、夏の室温が特に気になります。
停電がいつ復旧するか分からない場合は、限られた冷気や電力をできるだけ長く保ちながら、家族の体調を優先して行動します。
| 対象 | 停電中の基本的な対処 |
|---|---|
| 冷蔵庫・冷凍庫 | 扉を必要以上に開けない |
| スマートフォン | 連絡と情報収集を優先して使う |
| 夏の暑さ | 水分を取り、体を冷やして涼しい場所へ移動する |
冷蔵庫や冷凍庫の扉を必要以上に開けない
停電すると、冷蔵庫や冷凍庫は庫内を冷やせなくなります。
停電直後に食品を確認しようとして扉を何度も開けると、庫内の冷気が逃げて温度が上がりやすくなります。
何を取り出すか決めてから扉を開け、短時間で閉めることが大切です。停電前に凍らせておいた保冷剤や凍結対応のペットボトル飲料がある場合は、必要に応じて冷蔵室の保冷に使用します。
クーラーボックスへ食品を移す場合も、保冷剤を用意できていなければ、移し替えるために冷蔵庫を開けることが逆効果になる場合があります。
食品を食べられる時間は、冷蔵庫の性能、室温、庫内の食品量、扉を開けた回数などによって変わるため、一律には判断できません。
長時間常温に近い状態になった生ものや、保存状態に不安がある食品は、無理に食べないようにします。
スマートフォンは連絡と情報収集を優先する
スマートフォンは、家族との連絡、停電情報、気象情報、避難情報の確認に使用します。
停電が長引きそうな場合は、動画視聴やゲームなどを控え、必要な機能へ電力を残しておくことが大切です。
バッテリーの消費を抑えるには、次の設定が役立ちます。
- 低電力モードやバッテリーセーバーを使用する
- 画面の明るさを下げる
- 画面が消えるまでの時間を短くする
- 不要な通知やアプリのバックグラウンド更新を抑える
- 不要なBluetoothや位置情報をオフにする
- 動画の視聴や大容量データの通信を控える
ただし、Wi-Fi、Bluetooth、位置情報などは、家族との連絡や防災アプリ、避難情報の確認に必要な場合があります。すべてを一律にオフにするのではなく、使用状況に合わせて設定してください。
モバイルバッテリーやポータブル電源から充電するときは、家族全員のスマートフォンを一度に満充電にするのではなく、残量の少ない端末や連絡に使用する端末から優先します。
通信障害や回線の混雑でインターネットにつながりにくい場合に備え、電池式や充電式のラジオがあると、スマートフォン以外からも情報を確認できます。
夏の停電では室温と家族の体調を確認する
夏の停電ではエアコンが使えなくなるため、室内でも熱中症になる危険があります。
我が家では、夏に停電した際、BLUETTI EB70Sから家庭用扇風機へ給電して使用しました。
ポータブル電源や充電式扇風機を使用できる場合は、家族が集まる部屋へ移動し、使用する照明や家電を絞ると電力を管理しやすくなります。
カーテンや雨戸で直射日光を遮り、保冷剤、冷たいタオル、冷却用品などで首、脇の下、足の付け根を冷やします。
のどが渇く前から、こまめに水分を取ることも大切です。大量に汗をかいた場合は、体調や持病に注意しながら、塩分や経口補水液も利用します。
台風の風雨が強い間は、換気のために無理に窓を開けないでください。風雨が収まり、屋外の安全を確認できてから、窓を開けて室内の熱を逃がします。
室温が上がり続け、扇風機や保冷剤だけでは安全に過ごせない場合は、停電していない親族宅や冷房が使える施設への移動を検討します。
ただし、移動するのは風雨や道路の冠水などを確認し、安全が確保できる場合に限ります。停電中の車内も短時間で温度が上がることがあるため、エンジンを止めた車内を避難場所として使用しないでください。
熱中症が疑われるときは早めに対応する
めまい、立ちくらみ、頭痛、吐き気、大量の発汗、体のだるさなどがある場合は、熱中症の可能性があります。
涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめ、首、脇の下、足の付け根などを冷やします。自分で飲める状態であれば、水分や経口補水液を少しずつ取ります。
呼びかけへの反応がおかしい、意識がない、自力で水分を飲めない場合は、無理に飲ませず、すぐに119番へ通報してください。
熱中症の症状と応急処置については、厚生労働省の「熱中症が疑われる人を見かけたら」も確認してください。
我が家が経験した停電は最長でも約2時間半ですが、復旧までの時間は台風の規模や設備の被害によって変わります。
冷蔵庫の食品よりも家族の体調を優先し、スマートフォンとポータブル電源の残量を確認しながら過ごすことが大切です。
次は、夏の停電でBLUETTI EB70Sを使って家庭用扇風機を動かした実体験を紹介します。
夏の停電でBLUETTI EB70Sを使って扇風機を動かした体験
我が家では、夏に台風の影響で停電した際、所有しているBLUETTI EB70Sへ家庭用扇風機を接続して使用しました。
エアコンは使えませんでしたが、扇風機を動かせたことで、室内が無風になる状態は避けられました。
使用したBLUETTI EB70Sの仕様
BLUETTI EB70Sは、容量716Wh、定格出力800Wのポータブル電源です。

| 項目 | BLUETTI EB70Sの仕様 |
|---|---|
| バッテリー容量 | 716Wh |
| 定格出力 | 800W |
| 瞬間最大出力 | 1,400W |
| バッテリー | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
| 重量 | 約9.7kg |
| AC出力 | 4口 |
| USB-A出力 | 2口 |
| USB-C出力 | 2口 |
家庭用扇風機は、一般的にエアコンや電子レンジなどより消費電力が小さいため、限られた電力で暑さをしのぎたいときに使いやすい家電です。
ただし、扇風機の消費電力は製品や運転モードによって異なります。使用前に、扇風機本体や取扱説明書に記載された消費電力を確認してください。
家庭用扇風機を接続して使用した
停電後、我が家ではEB70SのAC出力をオンにし、家庭用扇風機を接続しました。
ポータブル電源があっても、エアコンを普段どおり使えるとは限りません。家庭用エアコンは消費電力の変動が大きく、運転開始時に必要な電力も機種や状況によって変わります。
そのため、我が家ではEB70Sでエアコンを動かそうとはせず、家庭用扇風機を使用しました。
停電時は、ポータブル電源で何でも動かそうとせず、家族の安全や体調に必要な機器から優先して使うことが大切です。
扇風機を使用するときは、ポータブル電源を雨や水のかからない安定した場所へ置き、吸排気口をふさがないようにします。
暗い室内では電源コードにつまずく可能性もあるため、家族が歩く場所を避けて配線しました。
正確な使用時間や消費電力量は記録していない
この停電では、扇風機を動かしている間の消費電力や、使用前後のバッテリー残量を細かく記録していません。
そのため、今回使用した扇風機をEB70Sで何時間動かせるかは断定できません。
使用できる時間は、扇風機の消費電力、風量設定、ポータブル電源の残量、バッテリーの状態などによって変わります。
ポータブル電源の容量を消費電力で割った時間が、そのまま実際の使用時間になるわけでもありません。AC出力を使用するときには変換による電力損失があり、表示されている容量をすべて家電へ使えるとは限らないためです。
今回確認できたのは、BLUETTI EB70Sで我が家の家庭用扇風機を実際に動かせたことです。扇風機を何時間使えるかについては、使用する機種の消費電力を確認したうえで目安を計算してください。
短時間の停電でもポータブル電源が役立った
我が家がこれまでに経験した停電は、最長でも約2時間半です。数日間にわたる大規模な停電は経験していません。
それでも、夏の停電中に家庭用扇風機を使えたことで、ポータブル電源は長期停電だけでなく、数時間の停電でも役立つと感じました。
一方で、ポータブル電源の残量には限りがあります。停電の復旧時刻が分からない場合は、扇風機を常に強い風量で動かすのではなく、必要に応じて風量を調整することも考えます。
スマートフォン、照明、扇風機、医療機器など、何を優先するかを家族で決めておくことも重要です。
BLUETTI EB70Sは現在、メーカー公式サイトで終売と案内されています。本記事では、現在販売されている商品としてではなく、僕が実際に所有し、停電時に使用したポータブル電源として紹介しています。
EB70Sを2年以上使用した感想やメリット・注意点は、BLUETTI EB70Sを実際に使ったレビューで詳しく紹介しています。
台風の停電対策としてポータブル電源を用意する場合は、所有することだけでなく、使いたい家電の消費電力と必要な使用時間を確認することが大切です。
次は、停電対策用のポータブル電源を選ぶときに確認したい容量と出力について紹介します。
停電対策用のポータブル電源を選ぶときの確認項目
台風の停電対策としてポータブル電源を用意する場合は、容量の大きさだけで決めるのではなく、停電中に何を何時間使いたいのかを先に考えます。
家族の人数が多くても、スマートフォンの充電だけに使う場合と、扇風機や医療機器にも使う場合では、必要な容量や出力が異なります。
- 使用する家電に合ったバッテリー容量があるか
- 家電の消費電力を上回る定格出力があるか
- 台風前や停電中に充電できる方法があるか
- 無理なく移動・保管できる大きさと重量か
使用したい家電から必要な容量を考える
ポータブル電源の容量は「Wh(ワットアワー)」で表示されます。
必要な電力量の基本的な目安は、家電の消費電力と使用時間から計算できます。
家電の消費電力(W)×使用時間(時間)=必要な電力量(Wh)
たとえば、消費電力30Wの扇風機を5時間使用する場合、単純計算では150Whの電力量が必要です。
ただし、ポータブル電源に表示されている容量を、すべて家電へ使用できるわけではありません。AC出力では電力を変換するときに損失が発生し、周囲の温度やバッテリーの状態によっても使用時間が変わります。
そのため、計算結果と同じ容量の製品ではなく、ある程度余裕を持たせて考えることが大切です。
スマートフォン、LEDランタン、扇風機など、停電中に使用する機器を書き出し、それぞれの消費電力と使用時間を計算すると必要な容量を判断しやすくなります。
家電の消費電力と定格出力を確認する
ポータブル電源には、継続して出力できる電力を示す「定格出力」があります。
使用する家電の消費電力がポータブル電源の定格出力を超えると、保護機能が作動して給電が止まる場合があります。
複数の家電を同時に使用するときは、1台ずつではなく、使用する家電の消費電力を合計して確認してください。
また、モーターやコンプレッサーを搭載した家電は、運転を開始するときに一時的に大きな電力が必要になる場合があります。定格出力だけでなく、瞬間最大出力や使用予定の家電との適合も確認します。
家庭用エアコン、電子レンジ、ドライヤー、電気ケトルなどは消費電力が大きく、ポータブル電源によっては使用できません。接続する前に家電とポータブル電源の両方の取扱説明書を確認してください。
台風前と停電中の充電方法を確認する
ポータブル電源の主な充電方法には、家庭用コンセント、車のアクセサリーソケット、ソーラーパネルなどがあります。
台風が接近する前は、停電する可能性を考えて家庭用コンセントから満充電にしておくと安心です。
ソーラーパネルがあれば停電中にも充電できる可能性がありますが、台風の通過中は雨や曇りで十分に発電できない場合があります。強風時に屋外へソーラーパネルを設置することも危険です。
ソーラーパネルを使用するのは、台風が通過し、屋外の安全を確認できてからにしてください。
車から充電する場合も、閉め切った車庫などでエンジンをかけてはいけません。排気ガスによる一酸化炭素中毒や、道路の冠水に注意する必要があります。
保管場所と持ち運べる重量を確認する
容量が大きいポータブル電源ほど、一般的に本体も重くなります。
災害時に別の部屋や上の階へ移動できるか、家族が持ち運べる重さかも確認してください。
保管場所は、雨漏りや浸水のおそれが少なく、高温多湿になりにくい場所を選びます。避難するときの通路や扉の前など、移動の妨げになる場所には置かないようにします。
普段はメーカーが指定する充電残量や温度の範囲で保管し、定期的に残量と動作を確認することも大切です。
我が家ではEB70Sを普段80〜90%程度の残量で保管し、台風が接近する前には100%まで充電しています。ただし、適切な保管方法は製品によって異なるため、所有しているポータブル電源の取扱説明書に従ってください。
停電対策用のポータブル電源は、家族の人数だけでなく、使いたい家電の消費電力と必要な使用時間から選ぶことが大切です。
ポータブル電源の容量別に使える家電や使用時間の目安を知りたい方は、ポータブル電源の容量目安と使える時間も参考にしてください。
台風による停電対策についてよくある質問
最後に、この記事で紹介した停電対策をまとめます。
まとめ|台風の停電は起きる前に備えておこう
我が家では、千葉県の海沿いで家族5人と暮らしており、台風の際に年1回程度の停電を経験しています。
これまでで最も長かった停電は約2時間半です。数日間にわたる停電は経験していませんが、短時間でも照明やエアコン、冷蔵庫、Wi-Fiなどが使えなくなると、普段どおりの生活は難しくなります。
夏の停電では、満充電にしていたBLUETTI EB70Sへ家庭用扇風機を接続し、暑さをしのぐために使用できました。
- スマートフォンとモバイルバッテリーを充電する
- LEDランタン・懐中電灯・予備の乾電池を確認する
- ポータブル電源を満充電にして使用予定の機器を確認する
- 飲料水・生活用水・そのまま食べられる食料を備える
- 保冷剤を凍らせて冷蔵庫の開閉を減らす
- 扇風機・保冷剤・冷却タオルなどで暑さに備える
- 停電情報の確認方法と家族の行動を決めておく
停電対策で大切なのは、停電してから必要なものを探すのではなく、台風が近づく前に充電・備蓄・使い方の確認を済ませておくことです。
ポータブル電源があっても、すべての家電を長時間使用できるわけではありません。停電時に優先する機器を決め、定格出力と使用可能時間を確認しておきます。
発電機や炭を燃焼させる器具は屋内で使用せず、水にぬれた電気設備にも触れないでください。避難するときは、安全を確保できる場合に限り、ブレーカーを切ってから自宅を離れます。
停電だけでなく、窓、屋外、浸水、断水まで含めた家全体の台風対策は、次の記事でまとめています。

台風の予報を確認したら、まずはスマートフォンとポータブル電源の充電、照明、水、保冷剤の4点から確認してみてください。
我が家でも、これまでの停電経験をもとに、家族構成や生活に合わせて備えを見直していきます。


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[…] 照明やスマートフォン、ポータブル電源など、家庭全体の停電への備えについては、台風の停電対策と停電時の注意点で詳しく紹介しています。 […]