海の近くに住めば、サーフィンや釣りをもっと身近に楽しめます。
その一方で、塩害や台風、湿気、通勤など、実際に暮らしてみなければ分からない不便もあります。
僕は以前、千葉県いすみ市で約5年間暮らし、その後、家族と一緒に千葉県一宮町へ移住しました。
一宮町での生活は今年で10年になります。
現在は、海まで車で約5分の場所に建てた庭付きの戸建てで暮らしています。
移住前は3か月に1回ほどだったサーフィンも、今では週1〜2回。
庭ではBBQを楽しみ、子どもたちは海岸で砂遊びや釣りをしながら育ってきました。
ただし、大雨や強風で電車が止まったり、大型病院まで距離があったりと、住んでから気づいた不便もあります。
この記事では、海の近くで長く暮らしてきた僕の経験をもとに、良かったことと困ったことの両方を紹介します。
- 海の近くに住むメリット・デメリット
- 千葉県一宮町へ移住して変わった暮らし
- 海沿いでの子育てやサーフィンの楽しみ
- 通勤・病院・車移動で感じる不便
- 湿気・強風・停電などへの備え
- 海の近くに住むのが向いている人
- 移住前に確認しておきたいこと
この記事で紹介する内容は、千葉県一宮町で暮らす僕の経験です。海までの距離や地形、住宅環境によって、塩害や風、浸水などの影響は異なります。

【プロフィール】
40代から、
もう一度、海へ。
千葉・一宮を拠点に、週末のサーフィンを楽しみながら、ハイエースでの車中泊やキャンプなど「海のある暮らし」を発信しています。
サーフボード・サーフギア、ハイエースのDIY・車中泊用品、ポータブル電源など、自分で使って納得したものを実体験をもとに紹介しています。
防災士。 BLUETTI EB70Sを2年以上使用し、車中泊・キャンプだけでなく、停電への備えやCPAPの一晩使用なども実際に検証しています。
40〜50代からでも、サーフィンや車中泊、アウトドアを無理なく楽しめる「海のある暮らし」をお届けします。
海の近くに住んで10年|僕が感じている結論
結論からお伝えすると、僕はもう一度住む場所を選べるとしても、一宮町へ移住したいと思っています。
実家で両親と同居していた頃、家族だけで落ち着いて暮らせる住まいが必要だと感じていました。
そこで、以前5年間暮らして土地勘のあった千葉県外房エリアへ戻ることを考え、一宮町を選びました。
移住して家族間に程よい距離が生まれたことで、両親との関係も以前より良くなりました。
その後、家族が増えたことをきっかけに、庭付きの注文住宅を建てました。
海の近くでサーフィンを続けながら、家族で落ち着いて暮らせる家を持てたことは、僕にとって大きな変化でした。
ただし、誰にとっても海の近くが暮らしやすいとは限りません。
電車が止まったときの移動手段、大型病院までの距離、車移動、湿気、虫、台風への備えなど、移住前に確認した方がよいこともあります。
良い面と不便な面の両方を知り、自分や家族の生活に合うかを考えることが大切です。

海の近くに住む6つのメリット
海の近くで暮らすメリットは、休日に海へ行きやすいことだけではありません。
僕の場合は、サーフィンの頻度だけでなく、家族との過ごし方や住まい、車の使い方まで変わりました。
ここでは、一宮町へ移住して特に良かったと感じていることを6つ紹介します。
1.サーフィンを生活に取り入れやすくなった
一宮町へ移住して最も大きく変わったのは、サーフィンへ行く回数です。
横浜で暮らしていた頃は、海へ行けるのが3か月に1回ほどでした。
移動時間を考えると、少しだけ海へ入るために出かけるのは簡単ではありません。
現在は、海まで車で約5分です。
まとまった時間を確保しなくても、家族の予定や天候に合わせながら海へ行けるようになりました。
今では週1〜2回のペースでサーフィンを続けています。
海が近くなったことで、サーフィンが特別な予定ではなく、普段の暮らしの一部になりました。
波が良い日に必ず入れるわけではありませんが、「海まで行くだけで一日が終わる」という負担はありません。
これは、サーフィンを長く続けたい僕にとって大きなメリットです。

2.子どもを自然のなかで遊ばせられる
子どもたちと過ごす場所も、移住前とは変わりました。
休日だからといって、毎回大型ショッピングモールへ出かける必要はありません。
海岸へ行けば、砂遊びや釣りをしながら家族で過ごせます。
予定を細かく決めなくても、自然のなかで遊べる場所が身近にあります。
子どもたちが海や自然に触れながら、元気に育ってくれたことは、移住して良かったと感じる大きな理由です。
もちろん、海が近いから子育てがすべて楽になるわけではありません。
それでも、子どもたちと外で過ごした時間は、家族にとって大切な思い出になっています。
3.庭付きの広い戸建てを持てた
一宮町へ移住した当初は、駐車場付きの2DKアパートで暮らしていました。
家賃は月4万5,000円でしたが、3人目の子どもが生まれると、次第に手狭に感じるようになりました。
そこで、家族でゆったり暮らせる戸建てを考えるようになりました。
横浜周辺で同じような広さの土地と家を持つのは、僕たち家族にとって簡単なことではありません。
一宮町だったからこそ、庭付きの注文住宅を建てられたと感じています。
庭ではBBQをしたり、子どもを遊ばせたりできます。
庭の一部を駐車スペースとして使っているため、買い物や家族で出かけるときも、車から荷物を楽に積み下ろせます。
海の近くに住むメリットというと海ばかりに目が向きますが、家族に必要な広さの住まいを持てたことも、僕にとって大きな変化でした。
4.サーフィンに合わせた家づくりができた
現在の家を建てるときは、屋外シャワーとサーフボードの保管場所を最初から設けました。
海から帰宅したら、外で体や道具についた砂を流せます。
サーフボードも外で手入れして、そのまま決めた場所へ片付けられます。
海水や砂を家のなかへ持ち込みにくいため、家族に余計な負担をかけずに済みます。
以前の住まいでは、サーフボードを運び込んだり、砂を落としたりするたびに気を使っていました。
今は、海から帰ったあとの片付けまで外で完結します。
海の近くに住むなら、海までの距離だけでなく、帰宅後に道具をどこで洗い、どこへ保管するかも重要です。
屋外シャワーと保管場所は、実際に暮らし始めてからも「設置して良かった」と感じています。

5.大きな車を所有しやすくなった
庭と駐車スペースがあることで、以前から乗りたかったハイエースを所有できました。
サーフボードや家族の荷物を積みやすく、海へ行くときだけでなく、家族で出かけるときにも役立っています。
大きな車は便利ですが、都市部では駐車場の広さや月額料金が気になります。
現在は自宅に駐車できるため、荷物の積み下ろしや車の手入れもしやすい環境です。
サーフィンと家族での外出を両立する僕にとって、ハイエースを使えることは海の近くの暮らしと相性が良いと感じています。

6.地域とのつながりを感じられる
一宮町で暮らしていると、近所の方や地域の方と顔を合わせる機会があります。
僕も地域の消防・防災活動に関わるなかで、住んでいるだけでは分からなかった地域とのつながりを感じるようになりました。
台風や大雨などの災害が起きたときは、近所の状況を知っていることや、声をかけ合える関係が安心につながります。
一方で、地域での暮らしには、ある程度の近所付き合いも必要です。
人との関わりを負担に感じる方もいると思いますが、僕には今の距離感が合っています。
新鮮な野菜が身近にあり、海や自然を感じながら暮らせることも一宮町の魅力です。
それでも僕は、都会より田舎の暮らしの方が自分に合っていると感じています。
海の近くに住んで分かった8つのデメリット
海の近くに住んで良かったことは、たくさんあります。
ただ、10年間暮らしていると、移住前には気づかなかった不便も見えてきました。
特に注意したいのは、通勤・病院・車移動・湿気・災害です。
旅行で訪れるだけでは分かりにくく、実際に生活して初めて気づくこともあります。
ここからは、一宮町で暮らす僕が感じているデメリットを紹介します。
1.大雨や強風で電車が止まることがある
僕は一宮町から東京方面へ電車で通勤しています。
片道2時間弱かかるため、普段から決して短い通勤ではありません。
それでも、電車が通常どおり動いていれば通勤できます。
本当に困るのは、大雨や強風で運転見合わせが続いたときです。

過去には、倒木や崖崩れの影響で、普段使っている区間の運休が長引いたことがありました。
そのときは一宮町の自宅から通勤できなくなり、県外の実家で一時的に過ごしました。
僕の場合は実家を頼れましたが、誰でも同じように対応できるとは限りません。
海の近くから電車通勤するなら、通勤時間だけでなく、電車が止まった場合の移動手段や滞在先も考えておいた方が安心です。
2.大型病院まで距離がある
一宮町の周辺には個人病院があり、普段の診察で大きな不便を感じることはありません。
一方で、専門的な治療や検査を受けられる大型病院までは、車で1時間ほどかかる場合があります。
実際に子どもの体調が急に悪くなったときは、病院までの距離を不便に感じました。
普段は気にならなくても、緊急時は1時間という距離が長く感じます。
海の近くへ移住する前は、家からスーパーや駅までの距離に目が向きやすいと思います。
しかし、家族で暮らすなら病院の確認も欠かせません。
- 夜間や休日に診察を受けられる病院
- 子どもを診てもらえる医療機関
- 救急対応が可能な大型病院
- 自宅から病院までの移動時間
このあたりは、移住前に地図を見るだけでなく、実際の移動経路まで確認しておくことをおすすめします。
3.車がないと生活できる範囲が狭くなる
僕自身は、買い物で大きな不便を感じていません。
スーパーやコンビニへ車で移動できるからです。
反対にいえば、車を運転できない場合は、生活できる範囲が狭くなる可能性があります。
買い物だけでなく、病院や子どもの送迎、少し離れた場所への外出でも車を使います。
駅に近い地域へ住んだとしても、家族で生活するなら車が必要になる場面は少なくありません。
都会のように、電車やバスだけでほとんどの用事を済ませる暮らしとは違います。
海の近くへ移住するなら、家賃や住宅ローンだけでなく、車の購入費や維持費も生活費に含めて考える必要があります。
運転免許を持っていない方や、将来的に車を手放したい方は、スーパー・病院・駅までの距離を慎重に確認した方がよいでしょう。
4.湿気が多く洗濯物が乾きにくい
一宮町へ移住して感じたのが、湿気の違いです。
横浜で暮らしていた頃と比べると、空気に湿気を感じる日が多く、洗濯物も乾きにくいと感じます。
特に、もやが出ている日や風が強い日は、外干しに向きません。
以前は洗濯物が乾かないと、コインランドリーの乾燥機を利用していました。
現在は自宅に衣類乾燥機があるため、天候を気にせず洗濯できています。
乾燥機を導入してからは、湿気による不便がかなり減りました。
海の近くで暮らすなら、洗濯物を外に干せない日を想定しておく必要があります。
- 衣類乾燥機を設置する
- 浴室乾燥を利用する
- 室内干しの場所を確保する
- コインランドリーの場所を確認する
こうした環境があれば、湿気の多い日でも困りにくくなります。

5.台風・停電・浸水への備えが必要
海の近くで暮らしていると、台風や大雨への意識は自然と高くなります。
台風のときは風が強く、家の中にいても怖いと感じたことがあります。
周辺では、外壁や屋根に被害が出た住宅を見たこともありました。
幸い、現在まで僕の自宅に大きな被害はありません。
ただし、「これまで大丈夫だったから、次も大丈夫」とは考えないようにしています。
僕の住む地域では、体感として年に1回ほど停電が発生しています。
復旧は比較的早いことが多いものの、これまでの最長は約2時間半でした。
そのときは夏だったため、エアコンや扇風機を使えない暑さに困りました。
自宅に保管していたポータブル電源を扇風機につなぎ、復旧まで過ごした経験があります。
短時間の停電でも、真夏や真冬は電気を使えない影響が大きくなります。
また、住まいの近くには河川があるため、大雨のときは雨量や水位の情報も確認しています。
海の近くに限りませんが、台風・停電・浸水を別々に考えるのではなく、同時に起きる可能性を想定して備えることが大切です。

6.民泊の騒音や道路の混雑が気になることがある
一宮町はサーフィンを楽しむ方や観光客が訪れる地域です。
人が集まることで町に活気が生まれる一方、暮らしていると気になる場面もあります。
最近は周辺に民泊が増え、一部の利用者による夜間の話し声や音が気になることがあります。
連休や夏場には車の数も増え、普段使っている生活道路が混雑することもあります。
海でも、サーファーが集中してサーフポイントが混雑する日は少なくありません。
住民にとっては生活の場所でも、訪れる方にとっては旅行先や遊びに来る場所です。
この感覚の違いが、騒音や交通量の増加につながることがあります。
いつも静かな環境で暮らせるとは限らない点は、移住前に知っておいた方がよいでしょう。
7.虫が苦手な人には暮らしにくい
田舎で暮らしていると、虫を完全に避けることはできません。
窓を開けていれば、小さな虫が室内に入ってくることがあります。
クモやハチを見かけることも珍しくありません。
これまでには、ツバメやアシナガバチが勝手に巣を作ったこともありました。
現在は、小さなヒメアリが家の中へ入ってくることに悩んでいます。
自然が近いことはメリットですが、虫も同じように身近です。
虫を見るだけでも苦手な方には、想像以上の負担になるかもしれません。
僕はその都度対策しながら暮らしていますが、虫がまったく出ない生活を求める方には向いていないと思います。
8.塩害は海からの距離や住環境によって変わる
海の近くに住むと聞いて、車や家がすぐに錆びることを心配する方もいると思います。
僕の自宅は海岸沿いではなく、少し内陸側にあります。
現在まで、外壁・室外機・給湯器などに目立った塩害は出ていません。
車や自転車にも、海沿いで暮らしていることが原因と思われる大きな錆は見られません。
雨に濡れたままにしないなど、できる範囲で手入れしていることも関係していると思います。
ただし、僕の家に目立った被害がないからといって、海の近くならどこでも同じとはいえません。
海までの距離だけでなく、風向き・建物の位置・保管環境・手入れの頻度によっても変わります。
海の近くの暮らしには不便もありますが、すべての地域や住宅で同じ問題が起きるわけではありません。移住を検討するときは、一般的な情報だけで判断せず、実際に住みたい地域を訪れて生活環境を確認することが大切です。
僕が千葉県一宮町を移住先に選んだ理由
海の近くで暮らすといっても、候補になる地域はたくさんあります。
僕が一宮町を選んだのは、サーフィンを楽しめるからだけではありません。
以前に外房で暮らしていた経験があり、東京へ通勤を続けながら、家族で暮らせる広さの家を持てると考えたからです。
以前いすみ市に5年間住んでいたため土地勘があった
僕は川崎市で育ち、その後、藤沢市の片瀬海岸へ移りました。
さらに千葉県いすみ市で約5年間暮らし、一度横浜市へ戻ったあと、家族と一緒に一宮町へ移住しています。
いすみ市に住んでいたため、外房の道路や電車、買い物などについて、ある程度の土地勘がありました。
まったく知らない地域へ移住するのとは違い、生活のイメージを持てていたことは大きかったと思います。
一宮町周辺には何度も足を運んでおり、海への近さだけでなく、東京方面へ通勤できることも分かっていました。
僕が一宮町を選んだのは、海への憧れだけではなく、以前の生活経験から「ここなら家族で暮らせそうだ」と考えられたからです。
移住先を決めるときは、有名な観光地や海までの距離だけでなく、普段の暮らしを想像できるかも大切だと感じています。
東京へ通勤しながら海の近くで暮らせる
移住当時も、現在も、僕の勤務先は東京方面です。

一宮町から東京までは近くありません。
僕の場合、通勤には片道2時間弱かかります。
それでも、最寄り駅まで徒歩圏内にあり、普通列車や特急を利用できます。
通勤時間だけを考えれば、横浜市に住んでいた方が楽だったと思います。
それでも僕は、仕事がある日は東京へ通い、休みの日は海の近くで過ごす生活を選びました。
長い通勤には覚悟が必要です。
電車に乗っている時間だけでなく、自宅から職場までの時間や、悪天候で電車が止まった場合も考えなければなりません。
僕にとっては続けられる通勤ですが、すべての方におすすめできる距離ではありません。
移住前には、休日ではなく、実際に出勤する時間帯で電車に乗ってみることをおすすめします。
移住後すぐに家を建てず2年間アパートで暮らした
一宮町へ移住して、すぐに戸建てを購入したわけではありません。
最初の約2年間は、駐車場付きの2DKアパートで暮らしていました。
家賃は月4万5,000円でした。
最初から「お試し移住」と決めていたわけではありませんが、結果として、この2年間が一宮町での暮らしを知る期間になりました。
実際に住んでみると、休日に訪れただけでは分からなかったことが見えてきます。
- 普段使う道路の交通量
- 電車の本数や混雑
- スーパーや病院までの移動
- 夏場や連休中の町の様子
- 湿気や風の強さ
- 地域や近所の雰囲気
こうしたことを確認してから家を建てられたのは、今振り返ると良かったと思います。
海の近くへ移住して家を購入するなら、可能であれば一度賃貸住宅で暮らしてみる方法もあります。
春や秋に訪れたときは快適でも、夏の混雑や冬の風、梅雨時期の湿気は実際に生活しなければ分かりません。
住宅は簡単に買い替えられるものではないため、急いで決めないことが大切です。
家族だけで落ち着いて暮らせる家が必要だった
一宮町へ移住する前は、県外の実家で僕の両親と同居していました。
家族だけで落ち着いて暮らせる住まいが必要になったことも、移住を考えた理由です。
一宮町へ移ってからは、両親と離れて暮らすことで程よい距離が生まれ、以前よりも良い関係を築けるようになりました。
移住当初は2DKのアパートでも暮らせていましたが、3人目の子どもが生まれると、家族で過ごすには手狭になってきました。
そこで、庭付きの注文住宅を建てることにしました。
横浜周辺で同じような広さの土地と家を持つのは、僕たち家族にとって簡単ではありません。
一宮町だったからこそ、庭のある家を持ち、家族でゆったり暮らせる環境をつくれたと感じています。
僕が一宮町を選んだ理由は、海が近いからだけではありません。外房で暮らした経験、東京への通勤、家族に必要な家の広さを考えた結果、一宮町が僕たちの暮らしに合っていました。
海の近くに住むのが向いている人
海の近くでの生活は、便利さだけを求める暮らしとは少し違います。
一方で、自然のなかで過ごすことが好きで、多少の不便も含めて楽しめる方には、魅力のある環境です。
僕が10年間暮らして感じた、海の近くでの生活が向いている人は次のとおりです。
- 海や自然の近くで暮らしたい人
- サーフィンや釣りを日常的に楽しみたい人
- 車での移動が苦にならない人
- 虫や湿気などをある程度受け入れられる人
- 地域の方とコミュニケーションを取れる人
- 都会よりも落ち着いた環境が合う人
- 新鮮な野菜や地域の食材を楽しみたい人
海や自然を普段の暮らしに取り入れたい人
サーフィンや釣りが好きな方にとって、海が近いことは大きなメリットです。
休日に時間をかけて海へ向かうのではなく、天候や家族の予定に合わせて出かけられます。
海へ入らない日でも、海岸を歩いたり、子どもと砂遊びをしたりできます。
僕も移住後は、サーフィンだけでなく、家族で海岸や自然のなかで過ごす時間が増えました。
海を「遊びに行く場所」ではなく、普段の暮らしの一部にしたい方には向いています。
ただし、海が好きという気持ちだけでなく、風や湿気、災害リスクも含めて受け入れられるかを考える必要があります。
車での移動や多少の不便を受け入れられる人
海の近くで暮らしていると、買い物や病院、家族の送迎などで車を使う場面があります。
僕は普段から車で移動しているため、買い物で大きな不便を感じていません。
車を運転することが苦にならない方なら、行動範囲を広げられます。
反対に、すべての用事を徒歩や電車だけで済ませたい方は、住む場所を慎重に選ばなければなりません。
また、電車の遅延や虫、湿気など、都会ではあまり気にならなかったことに困る場合もあります。
多少の不便があっても、自分なりの対処方法を見つけられる方には暮らしやすいと思います。
地域の方とのつながりを大切にできる人
田舎での暮らしは、都会よりも近所の方と顔を合わせる機会が多くなります。
僕も地域の消防・防災活動に関わるなかで、さまざまな方と知り合いました。
災害時には、地域の状況を知っていることや、近所で声をかけ合えることが安心につながります。
近所付き合いといっても、毎日深く関わる必要はありません。
挨拶をしたり、地域のルールを守ったり、必要なときに協力したりすることが大切です。
挨拶や地域のルールを大切にできる方なら、暮らしになじみやすいと思います。
海の近くに住むのが向いていない人
海の近くでの暮らしに憧れていても、生活条件が合わなければ不便の方が大きくなる可能性があります。
特に、都会と同じ便利さを求める方は、移住後に戸惑うかもしれません。
- 車を使わずに生活したい人
- 電車の遅延や運休が仕事に大きく影響する人
- 大型病院や商業施設の近さを重視する人
- 虫や湿気が苦手な人
- 台風や停電への備えを負担に感じる人
- 近所付き合いや地域活動を避けたい人
- 海の近さだけで移住先を決めようとしている人
車を使わず都会と同じ便利さを求める人
車を運転できないからといって、海の近くに住めないわけではありません。
駅やスーパーに近い場所を選べば、車を使わずに生活できる地域もあります。
ただし、病院や大型店舗、家族での外出まで考えると、車があった方が便利です。
僕の暮らしでも、買い物や病院へ行くときは車を使います。
徒歩と公共交通機関だけで、いつでも不自由なく移動したい方には合わない可能性があります。
電車の運休や長時間通勤が難しい人
東京方面へ通勤する場合、毎日の移動時間を受け入れられるかは重要です。
僕の場合、通勤には片道2時間弱かかります。
電車が動いている日は通えますが、大雨や強風で運転見合わせになると予定どおり移動できません。
出社時間が厳しく決められている方や、電車が止まったときに代わりの移動手段を用意できない方には負担が大きいと思います。
通勤できるかどうかは、路線図だけでは判断できません。
実際に出勤する時間帯に電車へ乗り、自宅から職場まで移動してみることをおすすめします。
虫・湿気・台風への備えを負担に感じる人
自然が豊かな場所では、虫や湿気も身近になります。
窓を開ければ虫が入ることがあり、ハチが巣を作ることもあります。
洗濯物が乾きにくい日は、乾燥機や室内干しを使わなければなりません。
台風が近づけば、屋外の物を片付け、停電や断水にも備える必要があります。
海の景色や自然だけを楽しみたい方には、こうした日々の対策が面倒に感じられる可能性があります。
海の近くで暮らすということは、自然の良い面だけでなく、風・雨・湿気・虫とも付き合っていくことです。
海の近くでの暮らしに向いているかは、海が好きかどうかだけでは決まりません。通勤・車移動・病院・地域との関わりなどを含めて、自分や家族の生活に合うかを考えることが大切です。
海の近くへ移住する前に確認したい7つのこと
海の近くへ移住するときは、海までの距離や家のデザインに目が向きやすいと思います。
しかし、長く暮らすことを考えるなら、通勤・病院・災害・住宅設備まで確認しなければなりません。
僕自身、一宮町で最初にアパート暮らしを経験したことで、家を建てる前に地域の生活環境を知ることができました。
ここでは、移住前に確認しておきたい7つの項目を紹介します。
移住前に確認したい7項目
- 津波・洪水などの災害リスク
- 通勤・通学と電車が止まったときの対応
- 大型病院と夜間・休日の診療先
- スーパー・学校などへの移動
- 上下水道・浄化槽・ガスの種類
- インターネットとスマホの通信環境
- 購入前に地域の暮らしを確認できるか
1.津波・洪水・土砂災害のリスク
海の近くへ移住するなら、最初に確認したいのがハザードマップです。
海沿いでは津波が気になりますが、確認するのは津波だけではありません。
- 洪水
- 内水氾濫
- 土砂災害
- 液状化
- 高潮
- ため池
住む地域によって、想定される災害は異なります。
僕は2011年の東日本大震災当時、千葉県いすみ市に住んでいました。
地震が発生したときは市内のスーパーで買い物をしており、その後、津波を警戒して内陸側の公共施設へ避難しました。
この経験は、現在の防災意識や防災士の資格取得にもつながっています。
ハザードマップは、家が浸水想定区域に入っているかを見るだけでなく、避難場所まで安全に移動できるかを確認するために使います。
昼間だけでなく、夜間・大雨・停電時でも移動できる経路を考えておくことが大切です。
2.通勤・通学と電車が止まったときの対応
移住先から職場へ通えるかを調べるときは、電車に乗っている時間だけで判断しない方がよいでしょう。
確認したいのは、自宅を出てから職場へ到着するまでの時間です。
- 自宅から駅までの移動
- 乗り換えの回数
- 朝夕の混雑
- 最終電車の時刻
- 悪天候時の運行状況
- 電車が止まった場合の移動手段
僕は一宮町から東京方面へ通勤していますが、片道2時間弱かかります。
通常どおり電車が動いている日は通勤できても、大雨や強風で運転を見合わせると大きな影響を受けます。
過去には、普段使っている区間の運休が長引き、県外の実家で一時的に過ごしたこともありました。
移住前には、休日の昼間ではなく、実際に出勤する曜日と時間帯に移動してみることをおすすめします。
通えるかどうかだけでなく、何年続けても負担にならないかまで考える必要があります。
3.大型病院と夜間・休日の診療先
スーパーやコンビニの場所は確認しても、病院までは調べていない方もいると思います。
僕も普段の診察では、周辺の個人病院を利用できます。
一方、専門的な治療や検査が必要な場合、大型病院まで車で1時間ほどかかることがあります。
特に子どもの体調が急に悪くなったときは、病院までの距離を長く感じました。
移住前には、次の医療機関を確認しておきましょう。
- 普段利用できる内科や小児科
- 夜間や休日に受診できる医療機関
- 救急対応が可能な病院
- 専門的な検査を受けられる大型病院
- 自宅から病院までの実際の移動時間
4.スーパー・コンビニ・学校までの距離
僕は車を使っているため、普段の買い物で大きな不便を感じていません。
ただし、地図上では近く見えても、徒歩や自転車では移動しにくい場所があります。
住まいを決める前に、次の場所まで実際に移動してみることをおすすめします。
- スーパー
- コンビニ
- ドラッグストア
- 学校
- 保育施設
- 病院
- 駅
距離だけでなく、道路の交通量や歩道の有無も重要です。
子どもが通学する場合は、学校までの距離だけでなく、暗い道や交通量の多い場所がないかも確認します。
スーパーについては、営業時間や定休日も見ておきたいところです。
車を運転できない家族がいる場合は、その方だけでも生活できる場所かを考える必要があります。
5.上下水道・浄化槽・ガスの種類
住宅設備は、見た目だけでは分かりにくい部分です。
同じ地域でも、物件によって利用している設備が異なることがあります。
- 上水道か井戸水か
- 下水道か浄化槽か
- 都市ガスかプロパンガスか
- オール電化か
- 設備の点検や維持に費用がかかるか
僕の現在の住まいは、上水道・浄化槽・都市ガスです。
今のところ大きな不便は感じていません。
ただし、浄化槽やプロパンガスなどは、住み始めてから必要な管理や費用に気づくことがあります。
土地や住宅を契約する前に、不動産会社や自治体、施工会社へ確認しておきましょう。
土地や家の価格だけでなく、住み始めてから継続的にかかる費用まで確認することが大切です。
6.インターネットとスマホの通信環境
海の近くや郊外で暮らす場合、希望する光回線を利用できるとは限りません。
仕事や動画視聴、子どもの学習でインターネットを使う家庭なら、契約前の確認が必要です。
- 光回線の提供エリア
- 開通工事が可能か
- 工事までにかかる期間
- ホームルーターを利用できるか
- スマホが自宅周辺でつながるか
- 停電時に使える通信手段
スマホについては、地図上の提供エリアだけで判断せず、可能なら現地で確認した方が安心です。
屋外ではつながっても、住宅の中では電波が弱くなる場合があります。
光回線を申し込んでも、工事まで時間がかかることがあります。
引っ越し直後からインターネットが必要な方は、いつ申し込み、開通まで何を使うかも考えておきましょう。

7.購入前に一度その地域で暮らしてみる
海の近くに家を建てたいと思っても、急いで土地や住宅を購入する必要はありません。
僕は一宮町へ移住したあと、約2年間アパートで暮らしてから注文住宅を建てました。
最初から試す目的で借りたわけではありません。
それでも、結果として地域の生活環境を確認する期間になりました。
住んでみると、短時間の見学では分からなかったことが見えてきます。
- 夏や連休中の道路の混雑
- 冬の風の強さ
- 梅雨時期の湿気
- 電車通勤の負担
- 病院や買い物への移動
- 近所や地域の雰囲気
- 朝・昼・夜の騒音
可能であれば、家を購入する前に賃貸住宅で暮らし、自分や家族に合う地域かを確認する方法がおすすめです。
賃貸で暮らすのが難しい場合でも、季節や時間帯を変えて何度か現地を訪れると、生活を想像しやすくなります。
海の近くへ移住するときは、海までの距離だけで決めないことが大切です。災害、通勤、病院、買い物、住宅設備、通信環境を確認したうえで、自分や家族が無理なく暮らせる地域を選びましょう。
海の近くに住むことに関するよくある質問
まとめ|海の近くに住むなら生活全体を確認しよう
海の近くへ移住して10年。
サーフィンへ行きやすくなり、庭付きの戸建てを持ち、子どもたちと自然のなかで過ごせるようになりました。
一方で、電車の運休や大型病院までの距離、車移動、湿気、虫、台風への備えなど、住んでから気づいた不便もあります。
- 海や自然を普段の暮らしに取り入れられる
- サーフィンや釣りへ行きやすくなる
- 庭付きの広い家を持てる可能性がある
- 車移動を前提に生活環境を確認する
- 通勤・病院・災害リスクを事前に調べる
- 可能なら住宅購入前に一度その地域で暮らしてみる
僕は、以前に外房で暮らした経験と、東京への通勤、家族に必要な住環境を考えて一宮町を選びました。
最初の約2年間をアパートで過ごしたことも、地域での暮らしや自分たちとの相性を確かめるうえで役立ちました。
海の近くに住むか迷っている方は、海までの距離だけでなく、災害・通勤・病院・買い物・住宅設備・通信環境まで確認してください。
不便に感じることもありますが、僕にとって一宮町への移住は、家族で落ち着いて暮らし、もう一度サーフィンを続けられる環境を手に入れるきっかけになりました。
これからも一宮町で暮らし続けたいと思っています。


コメント